2013年2月9日土曜日

チラシの配布を開始しています


 
少し長いけど、最後まで読んでいただけるとうれしいです。
これは、宇宙と農とわたし・丹波の会で制作した、30kmラインを考えて欲しいチラシです。
チラシ作成後も、何度か協議し、
今は30km圏内でも避難は強制的にさせられても、賠償はされるかどうかわからないということがわかりました。そのような約束事はないのです。
綾部市に関電と賠償や再稼動の是非も含めた、安全協定を結んでもらいたいと共に
電力消費地の町中の方々にも、関心を示していただきたいと思います。

★以下チラシの内容です。


30kmって何? 
 それは、原発がたいへんな事故を起こしたときのために、国が考えた避難の目安だよ。

■ほんとうに放射性物質から逃げる避難なの?
 福島では、原発の近くより、70kmも離れた所のほうが、放射能がひどかったりしたんだよ。風向きや天候、さえぎる山の高さなど、いろんな影響で放射性 物質の広がりに違いが生まれるんだよ(ホットスポットが出来る)。でも今考えられている避難計画は、コンパスを使ったように30kmの円を書いて、円の中 の人だけ逃げなさいって、これっておかしくない?福島の飯館村は45 km離れていたのに、被ばくしてしまってから、ようやく逃げなさいって言われたよね。(綾部市では、30km圏内の人は、30kmより少し遠い福知山に避 難するという計画が進められています。放射線量変わらないよね。)

■被害がでてきてるよ
 福島の子どもたちの40%に甲状腺の異常が見つかっている話って知ってる?(半減期8日の放射性ヨウ素の影響)どうして早く逃げなかったのかな?国やテ レビや新聞、それに原発をすすめる偉い先生たちが「ただちに健康に影響はない」って言ったから、みんな安心してしまったためだよね。ほかにも放射性物質は いろいろあるから、事故が起きたらすぐに80キロ遠くまで逃げた方がいいんだ。(福島事故のとき、日本にいたアメリカやヨーロッパの人たちは皆80キロよ り遠くに逃げました)。まず逃げて、安全だったら帰ってくればいいんだから。

■しっかり考えて!賠償の問題
 福島では30kmの中だった人は賠償金を受け取る権利があって、31kmより遠い人はもらえないって。しかも、もらえても事故から半年で賠償期間が打ち 切られる!家を捨ててもローンは残っているのに、別の土地でまた別の家を借りて、家賃を払って生活を始めなくてはいけないかも・・・心配だよね。
 もし、若狭湾の原発が事故を起こしたら、同じように被ばくしたのに、お隣りには保証金が出て、うちは保障されない、なんて仲たがいのもとだけど、実際に福島で起こっている話なんだ。

■福島第一原発30km圏外起こっている話
 60kmも離れていたのに放射能を浴びた郡山の子どもたちが、大人はほんとに子どのことを考えているのか?友だち皆で安全なところに移りたい!といって国を訴えているよ。
 原発の事故は、しばらく避難するだけでは終らないんだ。30 kmなんて、みんなを逃がさないために考えたんじゃないのかと思ってしまうよね。


■ 原発事故が起こったとき、どうなるんだろう?
実際に原発事故が起こった時、どうなるんだろう?福島から綾部に避難をしてきた井上さんに聞いてみました!
①避難の状況はどうでしたか?
②住んでいた場所の放射線量はどのくらいでしたか?
③また、それによって問題はなかったですか?
④作成されている避難計画はどう思われますか?
⑤避難後の補償はしてもらえましたか?

①自分達家族が逃げることで精一杯で、周りのことが見えない状況、情報も入ってこず、不安がいっぱいの中、とにかく遠くを目指して逃げました。でも道は渋 滞していてなかなか車が動かない。福島の浜通りでは15分くらいでつくところが、4~6時間かかって移動って聞きました。
②賠償対象地域の中よりも、私達の住む地域のように放射線値が高いところもあります。
③地域間の分断、家族間友達間の分断は深刻で、年月がたつほど、事態は複雑に広がっています。福島に住む子どもを持つ友達にも「元気?」って連絡を取ることもはばかれます。
特に福島に住む女の子の2人に1人は甲状腺の異常が見つかっている状況です。声をかけれるわけないですよね。
④地震・津波によるものと、プラントの人的原因によるもので大きく違いが出てくるはずです。いずれにせよ、実効性に疑問があります。
地震の場合、まず携帯が不通になります。綾部の込み入った路地に多数の人口が集中している地域では、平時でも電柱を避けるためだけに車が譲り合っている実 情があります。地震で同時多発的に道路へのブロック倒壊、路面の崩れ、電柱傾斜による電線垂れ下がり、家屋倒壊が起き完全に交通マヒが 起こるでしょう。 停電により信号が機能しなくなり、各自が自主的に交互通行を強いられます。街中から車での脱出はかなり困難と思われます。
プラントの人的原因によるものの場合は、広報手段が限られます。まず、プラントからリアルタイムに情報は出ないと思われますので、判断基準は道行く福井ナ ンバーの車が異常に増える、モニタリングポスト・線量計の数値が上がる、メディアはラジオ位しか判断材料はありません。綾部市の広報車数台が全地域を網羅 できるとはイメージできませんので、各自各家庭で事故がわかり次第出来るだけ早く遠くへ逃げることが迫られる。現実はこの方法以外は難しいとおもわれま す。
⑤東電からの賠償は進んでいません。避難指定区域外であったことと、20キロ圏内の警戒区域外であることで、対応が後手後手にされている感がいまだ続いています。しかも、除染もすんでいないのに、避難指示が解除された時点で賠償期間が打ち切られる!

■ 大丈夫?避難計画
作成中の避難計画を見てみると、本来最優先されるべき人命救済という目的よりも、とりあえず作らせて、原発を再稼動しようという国の意図がうかがえます。以下のことを一度考えてみてください。
①ほんとうに30kmで大丈夫?50mSv/週では高すぎない?
②最悪の事態を想定している?
③福島のことを検証した結果のこと?

①避難の範囲30kmは狭すぎます。50mSv/週は高すぎます!
 3・11の福島事故が起きるまで、普通の人が年間で受ける放射 線は1mSv/年以下と定められ、20 mSv/年になれば、医療関係 者など特定の人たちを除いて立ち入ってはいけない特別管理区 域でした。そして、この中での飲食は禁じられていたのです。
 今、国が考え、自治体が検討している避難対象地域は、被曝が 100mSv/年を超えるところに限られ、しかも30キロ圏外(京 都府では、32・5キロ圏外)になれば対象とならないのです。
 子どもたちは大人の10から20倍、胎児は数千倍、大人より感 受性が高いのですから、こんなに高濃度に汚染されたところで の生活を義務付けることは絶対に許されません。
②現在想定されている避難計画は各自治体によって変わりますが、 最悪の事態は想定されていません。最悪の事態とは、津波や地 震で家屋の倒壊、道の陥没 などによる道路の使えない状況や、  大雪による道の通常の動きが取れない状況などです。通常なら 逃げれるが、有事の時は逃げられない。でも、避難計画 とは何 かといいますと、最悪の事態を想定することですね。
 これが東日本大震災で得られた教訓ではないでしょうか?
③検証したといいきれないですね。甲状腺異常の子ども達が見つ かる中で、もっと範囲を広げて逃げるべきという判断をして、  避難計画を立てるのが普通ではないでしょうか?

■大丈夫原発?
大飯原発の直下を走る破砕帯について、マスコミ各社は「地滑り説と活断層説で意見が分かれた」と報道していますが、地滑り説は科学的に反論されており、こ れに対する再反論はなかったのです。活断層ではないと言い切った専門家はいませんが、活断層だと断言した専門家はいます。国の指針に従って、「疑わしきは 活断層」とみなし稼働を止めるべきです。
国が検討している追加の安全対策は外付けできる対策のみで、構造上地震に弱い原発の根本からの見直し対策はなされていません。大飯原発の東に横たわる3つ の活断層が同時に動けば、原発を停止させる制御棒の挿入が間に合わず、「止める」「冷やす」「閉じ込める」という原則を守れません。
大飯原発では、このほか防潮堤のかさ上げも、非常時に指揮所となる免震重要棟の建設もなされていないのです。
つまり!事故を防ぐには 原発を止めるしかないようです。
問題があるのなら、そのもとを断つ!というのが正しい方法と思います。

■避難計画にかかわる疑問を行政にぶつけてみよう!
ご意見のご質問のある方は下記にメールしてください
suiden@viola.ocn.ne.jp (水田)
行政に意見を提出します。
詳しくは宇宙と農とわたし丹波の会のホームページで!
http://utyuutonou.blogspot.jp/

つまり!原発をなくせばいいってことですね!
問題があるのなら、その原因を断つというのが正しい方法って学んだよ
制作:宇宙と農とわたし・丹波の会 http://utyuutonou.blogspot.jp/

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