2013年2月18日月曜日

ど~なん?避難計画30km!!の講演の報告

ど~なん?避難計画30km!!の講演の報告を送ります。
参加してくださった方、ありがとうございます。
スタッフの皆さんに関してはおつかれさまでした。
当日、私達の不手際で、記録をとっている者がいなく、記憶をたどり報告しています。なので、内容の異なる点、抜けている点がございましたら、
参加スタッフの皆さん、修正、加筆をお願いします。

ど~なん?避難計画30km!
2013年2月16日(土)
午前の部10:00~12:00・午後の部14:00~16:00
熊野新宮会館2階

■島田清子さん(美浜の会事務局長・おおい原発止めよう裁判の会事務局長 http://www.jca.apc.org/mihama/ ) 
大飯原発差し止め仮処分裁判のことについて、わかりやすく丁寧に語っていただきました。(添付資料①②を参考にしてください)

・裁判の場で、制御棒挿入に関して関電の意見が2点、3点している点を説明していただきました。
・制御棒の挿入時間の基準値は2.2秒にもかかわらず、関電は地震の時は11秒まで安全と主張。そこが裁判の争点となり、その後関電は、活断層が2連動動いたとしても1.88秒で入れれると訂正!
・さらに、熊川断層が同時に動く可能性があるという指摘には1.83秒で挿入可能と言ってきました。
・地震の規模が大きくなっても、挿入時間が短くなるとの説明には、誰も納得できるものではありません。関電の矛盾が争点になってきます。
・ちなみに、福島では規定どおりに制御棒が挿入され、核の暴走だけは何とか食い止めましたが、原発は壊れています。

・活断層の問題を説明していただきました。
・大飯原発の下には断層が通っていないと主張する専門家がいない中で、大飯原発を再稼動させているのはおかしいとの主張です。
・その活断層の上には、緊急時の原子炉を冷却する海からのパイプが通っていて、活断層が動けば、そこが破損する恐れがあります。
・関電は、大飯原発を建設時に、この断層を認識していながらも、断層のない図をわざわざ制作して、建設を強行しています。
 しかも、これは単なる地すべりであると主張していますが、地滑りという説明は、難しい。なぜなら、地層のずれが、上方向にいっているからです。との説明。
・参加者も島田さんの話に、今の原子力発電所の設計時の杜撰さに気がついた様子でした。

・今までの活動とこれからの活動
・これまでの活動の報告をされました。政府や関電、大飯原発での交渉の様子の紹介をされていました。
・大飯原発再稼動の時、野田前総理が言っていた「すべての責任は私がとります」と言っていたのにも関わらず、今では責任をとれる立場にいない、当時の閣僚もいないげんじつを語っていただきました。
・裁判の様子から勝訴を確信していますが、司法の場で、この決定をしなくてはいけない裁判官の重圧を語っていました。裁判官に正しい判断をなされることにエールを送りましょう。
・今後の活動としまして、3月の中ごろに勝訴を確信して集会をしようという呼びかけと、3月24日にポスティングを大飯でポスティングをするので、ご参加お願いしますとのことです。






■アイリーン・美緒子・スミス(グリーンアクション代表 http://www.greenaction-japan.org/ )
・避難計画における矛盾を語っていただきました。
・政府は今年3月18日に原発重大事故に対応した避難計画を各行政に求めていますと説明
・ところが、現在の案では、事故後数時間は毎時500μSv、その後は毎時20μSvと高い避難基準が設定されています
・マスメディアは、IAEAの異常に高い基準、すなわち毎時1000μSv、7日間100mSvと比較して、「国際基準より厳しく」と報道していますが、この高すぎる基準の検証は置き去りにされてしまっています。
・今、福島では年20mSvという基準が示されていますが、これは高いと動画で説明されました。
・放射線管理区域は、18歳以上の成人が年5.6mSv以上のところに入らせてはいけないことになっているのに、放射能の感受性の高い子ども達に無駄な被爆をさせていることを批判されていました。
・上記のような根拠を元に、UPZ(緊急防護準備区域)の基準となる高浜原発から30km圏内、大飯原発から32.5kmでは狭すぎるという根拠を示してくれました。(添付資料③を参照してください)
・国の基準では、避難の基準は50mSv/週です。その基準をみても、国の発表している予想(添付③左)と照らし合わせれば、京都市内(約50km)まで避難対象となります
・避難計画は各行政にまる投げされている現状を元に、府への交渉、申し入れをしていることの報告を受けました。
・府では、国の基準では、放射能から避難できないと独自に、計画を作ろうとしている報告を聞きました。
・その基準に対して、府民への説明をしよう、又は意見を聞こうとしていますので、参加のお願いがありました。
・府の説明では、今の避難計画は暫定的に行われるもので、3月18日以降も継続して取り組んでいくとの説明
・アメリカのショーラム原子力発電所では、膨大なお金をつぎ込んで、後は稼動するだけになっていましたが、避難計画の矛盾を住民から批判され、稼動することなく1ドルで売却されました。
・それは、一人の女性が、避難計画に疑問を持って、はじまった運動であったと説明を受けました。
・その方法は、例えば、避難の受け入れ先に、こんな計画があるけど、受け入れることができるか?と具体的に受け入れの準備を聞いて行くと、それは無理ということになって、大騒ぎとなり、避難計画が矛盾だらけということが明るみになり、もう一度、避難計画を作るよう要求したけど、何度やっても矛盾が出て来て、最後は避難計画が作れなかったので、稼動ができなくなったということです。
・これを、もとに、避難計画は私達の問題であって、行政が決めれるものではなく、例えば、病人の避難はどうする?ペットはどうなる?など、具体的な質問をどんどん行政にぶつけてください。とおっしゃっていました。
・また、実際に避難する場所を聞き、そこに質問をぶつけてください。とおっしゃっていました。
・それに対し、宇宙と農とわたし・丹波の会の児玉が、受け入れ自治体に聞いたところ、避難場所の鍵は開けます。という返答がかえってきたとのこと・・・・。
・また、福井県は県内避難を想定している説明をされていました。
・それは、現実的には無理なので、京都府では、実際の事故が起こった場合、福井の人達の動きも考慮しなくてはいけないので、予想が困難で頭を抱えている現実もあるとの説明
・などなど、実際に動いて、疑問を持ち、市民として、行政に訴えたり、情報を開示するよう求めてください。と訴えていました。







■座談会
・市議会議員さんの参加もあり、熱い議論がされましたが、参加者が30名ほどと少なく、防災意識の低さと我々の宣伝不足が問題です。今後の課題です。
・座談会では各地申し入れの様子と綾部市への申し入れをした時にいただいた回答の説明を、児玉の方から行い、座談会が始まりました。
・現在、京都市、京都府、南丹、綾部市、宮津へ申し入れをしています。
・今後、舞鶴、京丹波に申し入れを行う予定。また、30km圏外で避難計画のない亀岡や兵庫県の丹波なども申し入れを行いたい意向を児玉が説明。
・会場からは30キロ圏外でも避難計画はあるが京丹後でも基準の件について申し入れを行いたいとのご意見。
・朝来市でも申し入れを行いたいとのご意見が会場から出ました
・皆で考えて行動に移していこうという結論になっています
・アイリーンさんからは再三、具体的にイメージしてください。疑問を行政や受け入れ先に投げかけてくださいとの意見。
・島田さんからは大阪市でも申し入れをしているが、現在受け入れ側で準備をしているため、要求には答えられないとのこと。では、水の確保はどうされるのかという質問には答えが出なかったとの報告
・福井県の県内避難に関しては、島田さんより、小浜市では水面下で、姉妹都市として提携している奈良市に、子どもや若いお母さんの受け入れをお願いしているとのこと。先日奈良市に行き、その準備も進められているという報告をされていました。
・午後の部では実際に福島から避難されてきた宇宙と農とわたし・丹波の会の井上美和子さんの避難の状況説明に、皆さん、聞き入っていました。
・井上さんの話では、ペットの問題に関して、具体的に起こった説明をされました。その説明には涙ぐむ人も・・・
・他に、自分の母校が震災前の入学制は75人だったのに、震災後の4月は4人、去年は2人、今年は0人となる予定で、母校までも奪われた現状を語っていました。ふるさとが奪われていく。
・そんな状況の中、町の復興は現実的には無理だろうとのご意見も!
・会場からは例えば、避難した人のごはん何日分用意してる?その費用は、避難した自治体の負担?受け入れ先の負担?電力会社の負担?国の負担?
・放射能の避難は長期に及ぶけど、仕事をできないときの賠償は?何日も帰れないとして、家族同様で暮らしているペット同伴で避難できるの?
今年、規模を拡大して田植えしようと思って田植え機を買ったけど、田植え前に避難させられて、借金だけ残ったけどどうするの?
ローン組んで、家を新しく建てて、住み始めたけど、避難させられて、避難生活しながら、ローンをどうやってかえしたらいいの?などなど具体的な質問も飛び出しました。
・情報の開示を国民として求めて言ってくださいとのアイリーンさんの指摘に、何でも質問しよう!わからないことは行政に聞いていこう!とのご意見も!
などなど、時間超過しての議論が繰り広げられました。




文章のまとまりがなくて、読みづらいところも多々あるとは思いますが、ど~なん?避難計画30km!!の報告です。
参加者の皆さんで修正、加筆もしてくださっていただいてもけっこうです。
メッセージをください。

また、会場でアンケートをとりましたので、こちらの方も後日ご紹介します。

また、2月26日(火)19:00~、同じ熊野新宮会館で『ふれあい出張市長室』を開催します。
綾部市長山崎善也氏との座談会です。
その場で、発表する皆様のご意見を募集しています。
suiden@viola.ocn.ne.jp (水田)まで、メッセージをお願いします。






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